波力発電の仕組み

2019.05.24.Fri

波力発電とは、海の波を利用して電力を得る発電方法です。
波力発電の方法には、振動水柱型、可動物体型、越波型、ジャイロ式の4つがあります。
振動水柱型波力発電は、発電装置の中にある空気室と呼ばれる箇所に海水が流れ込み、
海面の上下運動によって空気が押し出されます。押し出された空気が風となり、タービンが回転し発電されます。
可動物体型波力発電は、タービンを用いずに波エネルギーを振り子の運動エネルギーに変換し、油圧モーターを回転させて発電します。
越波型波力発電は、貯留池の水面と海面の高低差を利用してタービンを回転させ発電します。
ジャイロ式波力発電は、高速で回転させた円盤を大きな浮きの上に置きます。
すると波に揺られて傾きますが、このとき「ジャイロ効果」によって、円盤をまっすぐに保とうとする回転運動が生まれます。
波で揺らすだけで発電機を回せるため、高い効率が実現できるのです。

あまり聞きなじみのない波力発電ですが、実は1970年代ごろから注目されるようになりました。
そのきっかけはオイルショックです。
世界的に石油を含めた化石燃料への危機感が高まり、代替エネルギーに注目が集まりました。
その際に、太陽光発電や風力発電と同様に波力発電も注目を浴び、研究開発が進められるようになりました。

世界で初めて波力発電を実用化させたのは、なんと日本人、益田善雄氏(1925-2009)という方です。
益田氏が1964年に航路標識ブイの電源として初めて発電に成功し、
この装置を搭載した益田式航路標識ブイが翌年海上保安庁に採用されて、
これが世界で初めて実用化された波力発電装置となったそうです。